以下の情報は「下野新聞」にも掲載されました。
先日、ノーベル賞を受賞なさった天野教授の横で微笑んでいる男性は、本校英進科を卒業し、現在京都大学大学院に在籍している金子光顕君(星が丘中学出身)です。彼は、「Japan Prizeを顕彰している国際科学技術財団よりストックホルム国際青年科学セミナー」の派遣者として選出され、先日のノーベル賞授賞式に参列しました。24歳以下の科学技術分野に関わっている研究者の中から日本で二人だけ選出されました。もう1名は、同じく京都大学の盤若さん(天野教授の隣の女性)です。今年はたまたま京都大学から二人選出されたようです。金子光顕君は、12月20日(土)の下野新聞、12月14日(日)テレビ朝日の「報道ステーションSUNDAY」においても紹介されました。
(写真は「国際科学技術財団」提供)
授賞式に参列して 金子光顕(かねこみつあき)
ノーベル財団の協力でスウェーデン青年科学者連盟が毎年ノーベル賞週間に合わせてストックホルムで開催する「ストックホルム国際青年科学セミナー(SIYSS seminar)」に日本代表として参加させていただきました。
現地高校生1500人に向けて自身の研究発表をするSIYSS seminarに加えて、各ノーベルレクチャー並びにノーベルレセプション、授賞式、晩餐会、ナイトキャップ参加と盛りだくさんの内容でした。
格式高い授賞式、晩餐会に参加させていただき、ノーベル賞が科学界で最高位の賞であることを改めて思い知らされました。
授賞式、晩餐会とは対照的なGolden hallでのダンスパーティでは受賞者が楽しくダンスを踊っている姿を拝見でき、ノーベル賞受賞者を身近に感じることができました。
SIYSSには18か国24名の研究者を志す18-24歳の若者が参加します。彼らとの交流はノーベルイベント参加と同様に意義深いものでした。
現役高校生、高校を卒業して間もない人が各々研究課題を持ち、彼らが既に自立した研究者となっていることに驚きを隠せませんでした。
お互いの研究について議論を重ね、私たちをストックホルムに集めてくれた科学に、また、国籍や人種にとらわれない科学の普遍性に、感謝しました。
物理学賞のノーベルレクチャーを聞いた後、彼らに感想を尋ねると、わかりやすい発表であったと言っていて、同じ日本人として誇りに感じました。
12月のストックホルムは、町中がクリスマスムードに包まれています。LEDが彩る幻想的な風景を眺めながら、受賞者が、科学が世界をより良く変えたことを確かに感じ、日本人であること、研究者であることに喜びを噛みしめました。
今回派遣していただいた国際科学技術財団様、並びに1年間もの間準備に時間を割いていただいた現地コーディネーターの方々にこの場を借りて御礼申し上げます。